アディダス ハイパーブースト エッジ 初回走行レビュー|エネルギーリターン73.6%の新感覚スーパートレーナーは本物か? 👟🔥
ブーストが進化した日
ハイパーブースト エッジ
アディダス初のノンプレート・マックスクッション スーパートレーナー。新素材ハイパーブースト プロ フォームが生み出す弾性と軽さは、果たして期待に応えるのか。
| 項目 | スペック | 備考 |
|---|---|---|
| ミッドソール | HYPERBOOST PRO FOAM | PEBA系ビーズ発泡素材・ノンプレート |
| ヒールスタック | 45mm | マックスクッション水準 |
| フォアフットスタック | 39mm | 前足部まで深い沈み込み |
| ドロップ | 6mm | 万人向けの自然な傾斜 |
| 重量(27cm) | 255g | 厚底として十分な軽さ |
| アッパー | PRIMEWEAVE(プライムウィーブ) | TPU補強・ヒールポッド統合 |
| アウトソール | LIGHTTRAXION(フルレングス) | 厚さ2mm・全面ラバーカバレッジ |
| カーボンプレート | なし | デュアル密度フォームも非採用 |
2013年にアディダスが世界を驚かせたオリジナルBoostフォームは、TPEE(熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー)系のビーズ状素材だった。それが革命的だった一方で、年月とともに「重く、反応が鈍い」という評価に落ち着いてしまった。ハイパーブースト プロは、その反省をもとに全く異なる化学組成から生まれている。
TPEE系発泡ビーズ。登場当初は軽くて弾むと評価されたが、ライトストライクProなどの後継素材と比べると重量増と反発性の低下が課題に。
PEBA(ポリエーテルブロックアミド)系のビーズ発泡素材。ライトストライクProと同系の化学組成で、エネルギーリターンがTPEE比で22%向上。ランニングウェアハウスの計測では米国サイズ9で255g。
ライトストライクProがTPEE(アディダス呼称)系だったのに対し、ハイパーブースト ProはPEBA系に転換した点が最大の革新。アディゼロ シリーズで培った素材知見を、デイリートレーニング向けに最適化して実用化したものがこのシューズの核心である。
イージーペースから始め徐々に上げていく、約45分・12kmのランニング。テスター(英国Run Testersのニック)が実際に体感した走りのリポートをまとめた。
| モデル | 重量 | スタック(ヒール) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| アディダス ハイパーブースト エッジ | 255g | 45mm | PEBA系・ノンプレート・全面ラバー |
| アシックス メガブラスト | 約230g | 46mm | FF TURBO SQUARED・高い応答性 |
| アシックス スーパーブラスト 2 | 約250g | 45mm | FF TURBO PLUS・安定性重視 |
| キプラン(デカトロン) | — | — | コストパフォーマンスの基準となるモデル |
| アディダス アディゼロ EVO SL | — | 低め | 軽量・スピード寄り・低スタック |
アディダスのレーシングシューズは先端が窮屈になりがちで、ハーフサイズアップが必要な場合が多い。ところがハイパーブースト エッジは通常サイズで問題なく、つま先に適度なゆとりがあった。長さについては通常のランニングシューズサイズで購入してよい。
アディダスのスピード系シューズとは異なり、ハイパーブースト エッジではハーフサイズアップは不要。つま先のスペースは十分に確保されている。
ヒール周辺のカラーがかなり硬く、路面が傾いた場面で足首外側に当たりやすい。短時間走行なら問題なくても、長距離では靴下の厚さや走り方によって摩擦が生じる可能性がある。
RunRepeatの計測では71.4mmというレース志向の絞り込み形状。幅広の足のランナーには圧迫感を感じる場合があり、試し履きを推奨する。
テスターは「使い込むうちにアッパーが柔らかくなる可能性がある」と指摘。革新的なミッドソールを活かすには、アッパーへの慣れが必要かもしれない。
ミッドソールの出来については、過去1年間にテストしたシューズの中でも特に印象的な部類に入る、というのがテスターの率直な評価だ。「弓の弦を弾いたような」弾力感は、最初の1kmからすでに明確に感じられた。大型シューズに起きがちな鈍重さはなく、上り坂でも脚の力を使わず前に進む感覚があった。アッパーの仕上がりへの疑問は残るが、それを補って余りあるミッドソールの存在感が際立つシューズである。
- イージーランからロングランまで、1足で対応したい
- ノンプレートのマックスクッションを求めている
- エネルギーリターンの高さをデイリートレーニングで体感したい
- スーパーブラスト系の履き心地を気に入っているが、さらに上を求めている
- 幅広の足でフィット感を最優先にしたい
- アッパーの刺激に敏感、または足首周りにトラブルを抱えている
- コストパフォーマンスを最重視し、格安スーパートレーナーで十分と感じている
- トラックやスピードセッション専用のシューズを探している