ミズノ ネオゼン 2 徹底レビュー|安定性は上がったが弾みを失った?本音評価 👟💧
ミズノ ネオゼン 2
徹底レビュー
安定性強化と引き換えに、初代の軽快な弾みが後退。実走85kmのテストで見えたデイリートレーナーの現実とは。
ネオゼン 2 を正しく評価するには、このシリーズがたどってきた足跡を知ることが不可欠だ。各世代で異なる哲学が選択されてきた経緯がある。
弾みと楽しさを前面に打ち出し、市場に衝撃を与えたNeoシリーズの原点。クッションと反発の絶妙なバランスで、デイリーからテンポ走まで幅広くこなした。やや不安定さが残る点が課題として指摘された。
超臨界発泡TPU(ENERZY NXT)を核に、独特の跳ね感と高いエネルギーリターンを実現。The Run Testersを含む多数のレビュアーが絶賛。ただし大幅な不安定感とアッパーのホールド不足が弱点として挙げられた。
初代ビスタのプラットフォームを継承しながらもナイロンプレートを追加し、安定性と推進力を向上。弾みは初代ほどではないが「より速く・安定して走れる1足」として進化した。
超臨界発泡TPUから窒素注入EVAフォームへ素材を変更し、デュアルレイヤー構造でぐらつきを大幅抑制。ブーティ式アッパーも刷新。安定性と快適性は向上した一方、初代の個性的な跳ね感はほぼ消滅した。
ネオゼン 2 最大のアップデートはミッドソール素材の変更だ。どちらも「ENERZY NXT」の名を冠するが、フォームの物理的性質は根本的に異なる。この変更がライド感に与えた影響は、ラボデータでも明確に示されている。
超臨界発泡TPU(A-TPU)を採用。超高圧・超高温の環境下でTPUを発泡させた素材で、密度が均一かつ軽量。独特の跳ね感と優れたエネルギーリターンが特徴で、初代の「弾む走り」を支えた根幹テクノロジー。RunRepeatのラボ計測ではエネルギーリターン71.7%を記録。
窒素注入EVAフォームを採用したデュアルレイヤー構造。上層の窒素注入EVAが柔軟なクッションを担い、下層のEVAベースが安定性を提供する。弾力性はTPUに劣るが、均質な踏み込み感と安定したロールが特徴。同ラボ計測でのエネルギーリターンは47.4%と大幅に低下。
| スペック | ネオゼン 2(2026) | ネオゼン 初代(2025) |
|---|---|---|
| 重量(27cm / US9) | 241g(8.5oz) | 約238g(8.4oz) |
| ヒールスタック | 40mm | 39mm |
| フォアフットスタック | 34mm | 33mm |
| ドロップ | 6mm | 6mm |
| ミッドソール素材 | 窒素注入EVA(デュアルレイヤー) | 超臨界発泡TPU |
| エネルギーリターン(ラボ計測) | 47.4% | 71.7% |
| アッパー | エンジニアードメッシュ + ニットブレンド | ニット素材(伸縮性高め) |
| アッパー構造名 | Bootie Knit Fusion | ブーティ式ニット |
| アウトソール | X10カーボンラバー(部分配置・新設計) | X10カーボンラバー |
| テクノロジー | スムーズスピードアシスト(SSA) | スムーズスピードアシスト(SSA) |
| インソール | 着脱式プレミアムインソール | 標準インソール |
複数のテスターが計85kmを走り込み、ペース帯ごとのパフォーマンスを評価した。イージーペースでの快適性は確かだが、ペースが上がるほど課題が顕著になる。
クッションが衝撃を確実に吸収する。SSAロッカーが自然な前方推進をサポートし、長距離でも疲労を抑える。ブーティ式アッパーの包み込むフィット感と相まって、「履き心地のよいデイリーシューズ」としての完成度は高い。
フォームの粘り感・もっさり感が顕著になる。ランナーによって「掘る感覚」と表現されることも。キプランストームテンポ(デカトロン)から履き替えた際、同じペースを維持するための体感負荷が大幅に増したとの報告あり。
複数のテスターから一致した見解が得られた。ポイントを押さえて選べばサイズ失敗は少ない。
全テスターが「普段のランニングシューズと同サイズ(Mizunoを含む)」でちょうどよいと評価。最初は窮屈に感じることがあっても、動き始めるとアッパーが馴染む。ハーフアップは不要。
ミッドフット部分のワイズが平均より細め。RunRepeatのラボ計測では幅92.2mm(細め)と確認されている。幅広の足を持つランナーには圧迫感が出る可能性があるため注意。標準〜細身の足幅に最適。
前足部には親指幅程度のゆとりが確保されており、長距離ランでも爪への圧迫感なし。足長方向のクリアランスは十分で、幅広ではなく足長の大きいランナーも安心して選べる。
Bootie Knit Fusionと刷新されたヒールカラー(厚みを増した内部パッディング)により、かかとのぐらつきを大幅に抑制。初代の「かかとが暴れる」問題は解消された。ひも結びが甘いとタン部のずれが起きやすいため、きちんとした締め付けが重要。
テスターが実名で言及した競合シューズを整理。ネオゼン 2 と何が違うのかを明確にした。
| シューズ | フォーム | 反発性 | 汎用性 | 特徴・優位点 |
|---|---|---|---|---|
| ミズノ ネオゼン 2 | 窒素注入EVA(2層) | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 安定・軽量・快適フィット。デイリー特化 |
| ミズノ ネオゼン 初代 | 超臨界発泡TPU | ★★★★★ | ★★★★☆ | 唯一無二の跳ね感。やや不安定 |
| NB フューエルセル リベル V5 | FuelCell PEBA | ★★★★☆ | ★★★★☆ | デイリー〜テンポ走まで対応する高い汎用性 |
| サッカニー エンドルフィン アズーラ | PWRRUN | ★★★★☆ | ★★★★☆ | レスポンシブで軽快。幅広いペースに対応 |
| アディダス アディゼロ エボSL | Lightstrike Pro | ★★★★☆ | ★★★★☆ | スピード寄り。軽快で楽しいデイリートレーニング |
| ホカ クリフトン 10 | CMEVA | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | マキシマルクッション特化の安定走向け1足 |
| アシックス ノヴァブラスト 5 | FF BLAST MAX | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 強い弾みとマキシマルクッションの両立 |
| プーマ ベロシティ ニトロ 4 | NITRO | ★★★★☆ | ★★★★☆ | より活発なフォームで汎用性高く、競争力のある設定 |
ネオゼン 2 は「進化したが、個性を失った」シューズだ。安定性という初代の明確な課題を解決しながら、多くのランナーを惹きつけた跳ね感とエネルギーを手放してしまった。実用的な堅牢さは確かにあるが、今日の競争の激しいデイリートレーナー市場で勝負するには、「これを選ぶ必然性」が薄い。
- イージーペース・回復走が中心のランナー
- 安定性を最優先する実用派のデイリートレーニング
- 柔らかな踏み心地と確実な衝撃吸収を重視する方
- 初代のアッパー問題に悩んでいたネオゼンファン
- 細身の足幅を持ち、ブーティ式フィットを好むランナー
- テンポ走・インターバルも1足でこなしたい
- エネルギーリターンと走りの楽しさを重視する
- 幅広(ワイド)の足を持つランナー
- 初代ネオゼンの弾む感覚を期待して購入を検討している方
- 現行市場でもっともコストパフォーマンスの高い1足を探している
スペック出典:重量・スタック高はDoctors of Running(2026年)より。エネルギーリターン数値はRunRepeat独立ラボ計測値(2026年)より。