レビュー

アシックス スーパーブラスト3 レビュー|FF LEAP搭載でソフト化、メガブラストとどちらを選ぶ? 👟🔥

ランニングシューズ · 2026
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アシックス
スーパーブラスト3

FF LEAP™フォームを初搭載。スタックハイト46.5mmを保ちながら10g軽量化を実現したマラソントレーニングシューズの最新世代。

239g
重量(27cm)
46.5mm
ヒールスタック
8mm
ドロップ
+15%
エネルギーリターン向上
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© ASICS / ASICS EMEA Newsroom — 公式プレス素材
スーパーブラスト3:主な変更点

最大の刷新はミッドソールにある。前作が採用していたFF TURBO™ PLUSに替えて、スーパーブラスト3はASICSの最上位レーシングシューズ「META SPEED RAY™」と同じFF LEAP™フォームを上層部に搭載した。このA-TPU素材は前モデル比で33%高い反発性を持ち、重量は13%軽い。下層部には引き続き安定性と耐久性を担うFF BLAST PLUS™を配置する2層構造を維持している。

FF LEAP™の柔軟な特性を踏まえ、シューズ内側(メディアル側)には新たなサポートパーツが追加された。これは、柔らかいフォームによる過度な内側への倒れ込みを抑えるための設計変更だ。アッパーはエンジニアードウーブンを継続採用しつつ、シューレースの固定方式をループ式に改良してより確実なロックダウンを実現している。

−10g
スーパーブラスト2比
+1.5mm
スタックハイト増加
15%
エネルギーリターン向上
スーパーブラストシリーズの進化
2022年
スーパーブラスト(第1世代)

カーボンプレートなしでレース級のFF BLAST TURBOフォームをデイリートレーナーに搭載するという革新的なコンセプトで登場。発売後まもなく入手困難になるほどの反響を呼んだ。

2024年
スーパーブラスト2

FF TURBO PLUS™を採用し、よりソフトな踏み心地と改良されたアウトソールを実現。マラソントレーニングにおける汎用性の高さで多くのランナーに支持された。スタック45mm、重量249g(US9)。

2026年
スーパーブラスト3

META SPEED RAYと同素材のFF LEAP™を初搭載。スタック46.5mmに高めながら239gまで軽量化。前作比でバウンス感を大幅に引き上げ、よりソフトで反発力のある走行感へと進化した。

FF LEAP™フォームが実現した数字
+15%
スーパーブラスト2に対するエネルギーリターンの向上率。FF LEAP™はA-TPU素材を採用した次世代フォームで、前世代素材比33%高い反発性と13%の軽量化を両立。META SPEED RAY™と同じ素材をデイリートレーナーに搭載した。
スペック比較:ブラストシリーズ3モデル
スペック スーパーブラスト3 スーパーブラスト2 メガブラスト
重量(27cm) 239g 249g 230g
ヒールスタック 46.5mm 45mm 45mm
フォアフットスタック 38.5mm 37mm 37mm
ドロップ 8mm 8mm 8mm
上層ミッドソール FF LEAP™ FF TURBO PLUS™ FF LEAP™
下層ミッドソール FF BLAST PLUS™ FF BLAST PLUS™ FF BLAST PLUS™
アウトソール ASICSGRIP™ ASICSGRIP™ ASICSGRIP™
フィット感 普通〜やや広め 普通 やや細め
重量(27cm)
SB3239g
SB2249g
MEGA230g
ヒールスタック
SB346.5mm
SB245mm
MEGA45mm
ドロップ
SB38mm
SB28mm
MEGA8mm
上層フォーム
SB3FF LEAP™
SB2FF TURBO+
MEGAFF LEAP™
フィット感
SB3普通〜広め
SB2普通
MEGA細め
📐 スペック出典:アシックス公式プレスリリース(2026年2月13日)および Running Warehouse による実測値(27cm / US Men’s 9 基準)。
走行インプレッション:FF LEAP™の実力と課題

スーパーブラスト3は、歴代モデルとは明確に異なる踏み心地を持つ。FF LEAP™フォームがもたらすソフトでバウンシーな感覚は多くのランナーに支持される一方、足の着地特性によっては扱いにくさを感じる場面もある。

ペース対応
  • ジョグからテンポ走まで幅広いペースに対応
  • 高速域でもFF LEAP™が十分な反発を提供
  • ブレークイン後(約30〜50km)に本来の柔軟性を発揮
安定性に関する注意点
  • 柔らかいフォームのため外側への倒れ込みを感じる場合がある
  • 軽度の回内(プロネーション)傾向があるランナーは長距離後半で影響が出る可能性
  • メガブラストと比較するとよりソフトでリラックスした走行感
💡 レビュアーの見解:スーパーブラスト2でのイージーペース時の安定感が特徴として評価されていたが、スーパーブラスト3ではその特性が変化した。特に長距離のマラソンペース走では、足のバイオメカニクスによって評価が大きく分かれる可能性がある。
評価:良い点と気になる点
良い点
FF LEAP™による軽量化と高反発を両立。スタック46.5mmでわずか239g
ソフトで弾むような踏み心地。スーパーブラスト2が硬すぎると感じていたランナーに最適
エンジニアードウーブンアッパーで優れた通気性とフィット感
ASICSGRIP™アウトソールによる高い耐久性。500km超のロングライフが期待できる
ジョグから目標ペース走まで幅広い用途に対応できる汎用性
気になる点
スーパーブラスト2と比較して明確にソフト化。硬め志向のランナーには好みが分かれる
イージーペース時の外側への倒れ込みが気になる場合あり。特に中程度の回内傾向のランナーに注意
メガブラストと比べると走行感がよりソフト寄りで、スピード志向の長距離には向かない場合も
本来の性能はブレークイン(30〜50km走行後)から。初期は硬さを感じる可能性あり
どのシューズを選ぶべきか
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スーパーブラスト3の登場で、ブラストシリーズの棲み分けがより明確になった。メガブラストはレーシング志向の固さと反応性を持ち、スーパーブラスト3はよりソフトで快適な長距離トレーニング体験を提供する。これは単純な上下関係ではなく、ランナーの好みと走法によって最適解が異なる。

シューズ こんなランナーに 走行感
スーパーブラスト3 SB2が硬すぎた方・よりソフトな乗り心地を求める方 ソフト バウンシー
メガブラスト SB2ファン・マラソンペース走で安定感を求める方 ファスト スタイル
ボメロ プラス コストを抑えたい方・SB3がソフトすぎると感じた方の代替 ZoomX 万能型
メガブラスト
適する SB2が好きだった方・マラソンペース走で安定感を求める方
注意 ラスト(足型)がやや細め。幅広足の方には合わない場合も
ボメロ プラス(ナイキ)
適する SB3がソフトすぎる場合の代替。ZoomXフォームで万能性が高い
注意 SB3より重い。FF LEAP™の反発感は得られない
総合評価

スーパーブラスト3は、ブラストシリーズの中で最も革新的な素材アップデートを遂げた一足だ。239gという軽さと46.5mmのスタックを両立し、メタスピードシリーズと同等のFF LEAP™フォームをデイリートレーナーに持ち込んだことはASICSの技術的な成果といえる。ただし、前作より明確にソフト化した走行感は、ランナーによって評価が分かれる。スーパーブラスト2の「ファームで反応するが安定している」という特性を求めるなら、メガブラストの方が近い体験を提供する。

✓ こんな人に最適
  • スーパーブラスト2が硬すぎた、または足音がうるさいと感じた
  • ソフトで弾むような長距離トレーニングシューズを探している
  • 中立的な着地(非回内傾向)のランナー
  • 長距離でも疲労を最小限にしたいランナー
✗ 別のシューズを検討すべき人
  • スーパーブラスト2の走行感を気に入っていた(→メガブラスト推奨)
  • 硬めでレスポンシブな長距離シューズを求めている
  • 中程度以上の回内傾向を持つランナー(安定性に影響の可能性)
  • マラソン後半に強烈な反発感を求めるランナー

「スーパーブラスト3はFF LEAP™により確実に進化した。しかしその進化の方向性はよりソフトで、よりバウンシーなものだ。この変化を歓迎するランナーにとっては理想的な一足となるだろう。」

画像出典:本ページの製品画像はASICSの公式プレスリリース素材を使用しています。画像の著作権はASICSに帰属します。本記事はASICSとは独立したレビュー記事であり、ブランドとは関係ありません。
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