レビュー

アシックス スーパーブラスト3 レビュー|FF LEAP搭載で歴代最高の仕上がり、メガブラストとの違いも徹底解説 👟✨

スーパートレーナー · 2026
running shoe

アシックス スーパーブラスト3
徹底レビュー

FF LEAPフォーム搭載で軽量化・反発性向上を同時に実現。スーパートレーナーカテゴリーの先駆者が、3世代目にして歴代最高の完成度に到達した。

46.5mm
かかとスタック高
239g
重量(27.0cm)
8mm
ドロップ
+15.2%
反発性向上(前作比)
最大のポイント
−10g
ソール厚が1.5mm増えながらも10g軽量化。これがFF LEAPフォームという素材革命の証明だ。46.5mmの厚底でありながら、239gという数字は従来の常識を覆す。
基本スペック
specs
スペック スーパーブラスト3 スーパーブラスト2 メガブラスト
ソール厚(かかと) 46.5mm 45.0mm 45.0mm
ソール厚(前足部) 38.5mm 37.0mm 37.0mm
重量(27.0cm) 239g 249g 241g(27.5cm)
ドロップ 8mm 8mm 8mm
ミッドソール(上層) FF LEAP FF TURBO PLUS FF TURBO SQUARE
ミッドソール(下層) FF BLAST PLUS FF BLAST PLUS
カーボンプレート なし なし なし
カテゴリー スーパートレーナー スーパートレーナー ハイスピードトレーナー
ソール厚(かかと)
SB3 46.5mm
SB2 45.0mm
Mega 45.0mm
重量(27.0cm)
SB3 239g
SB2 249g
Mega 241g*
ミッドソール(上層)
SB3 FF LEAP
SB2 FF TURBO+
Mega FF TURBO SQ

*メガブラストの重量は27.5cmでの計測値

スーパーブラスト 世代の変遷
sneaker history
2022年
スーパーブラスト(初代)

カーボンプレートなしでレース級フォームを搭載した革新的モデル。FF BLAST TURBOを採用し、スーパートレーナーというカテゴリーを事実上創出。発売直後に入手困難となるほど話題を集めた。

2024年
スーパーブラスト2

FF TURBO PLUSとアッパーの改良によりフィット感と足先の余裕は向上。しかし重量は前作より増加し、フォームの硬化によって初代のダイナミックな反応性が失われたと多くのランナーが指摘した。

2026年 · 最新作
スーパーブラスト3

FF LEAPを採用しソール厚が1.5mm増加しながらも10g軽量化という矛盾した進化を実現。反発性が前作比15.2%向上し、初代が持っていたしなやかな走行感が復活。歴代最高の完成度との評価が相次ぐ。

ミッドソール構造の解析

スーパーブラスト3最大の変更点は、ミッドソール上層部の素材をFF TURBO PLUSからFF LEAPに刷新したことにある。FF LEAPはメタスピードシリーズのレーシングシューズにも採用されているアシックス最高峰のフォーム素材だ。

上層:FF LEAP

アシックス最軽量・最高反発のA-TPUフォーム。メタスピード東京シリーズと同一素材を惜しみなく使用。軟らかく弾むような感触が特徴で、FF TURBO PLUSより約30%クッション性が高い。

下層:FF BLAST PLUS

EVA系のしっかりしたフォームがベース部分を担う。FF LEAPの過度な沈み込みを抑制し、着地時の安定性を確保。ゲルニンバスやカヤノなどデイリートレーナーに広く使われる実績ある素材。

このデュアル構造が「軟らかいが安定している」という一見矛盾する特性を実現している。全層FF LEAPにすれば軟らかすぎて制御不能になる。全層FF BLAST PLUSにすれば走りが単調になる。二種を組み合わせることで、デイリートレーニング向けの理想的なバランスを追求した。

走行ダイナミクステスト結果

パワーメーターを装着して3モデルを同一条件(4分30秒/kmペース、13.3km/h)で5分間走行し、4つの指標を比較した実走テストの結果。

効率性(パワー消費) 良好 ← 少ない方が効率的
メガブラスト
248W
SB3(新作)
270W
SB2(前作)
284W
衝撃吸収(クッション性) 優秀 ← 低い方が高クッション
SB3(新作)
10.2
SB2(前作)
10.9
メガブラスト
11.2
安定性(プロネーション角) 優秀 ← 角度が小さい方が安定
SB3(新作)
−15.7°
メガブラスト
−19.2°
SB2(前作)
−19.6°
テスト総評:スーパーブラスト3は前作比でクッション性・安定性ともに向上し、3モデル中で最も衝撃吸収力が高かった。効率性ではメガブラストが圧勝するが、デイリーランナーが求める「守ってくれる安心感」という点でSB3の優位性は明確だ。
アッパー・フィット感

エンジニアードウーブンアッパーは軽量で高い通気性を発揮する。前作からのアップデートは控えめながら、レースシステムに大きな変更が加えられた。

1
新設計レースシステム

従来の穴あきアイレットを廃し、コードループ式に一新。足の甲にかかる圧力を均等に分散でき、よりカスタマイズしたフィット感を実現する。

2
ゆとりある捨て寸

前作より足先の空間が広がった。レギュラーサイズで問題なく対応できるが、ハーフサイズ大きめで足病学用インソールを入れる使い方も有効。

3
かかとホールド

半剛性のヒールカウンターがミッドソールとしっかり連結し、アキレス腱周辺を適切にサポート。高スタックシューズにとって重要な側方安定性を確保している。

4
通気性アッパー

織り方と孔のサイズを部位ごとに最適化したエンジニアードウーブン構造。長距離走行でも蒸れにくく、1時間を超えるロング走でも快適性が続く。

アウトソール設計

アウトソールは前作から大きく変わっていないが、軽量化のためミッドフット部分のラバーカバレッジを一部削減した。この変更が239gという軽量化に貢献している。

前足部:ASICSGRIP

柔軟性の高いラバーで、前足部の自然な曲げ動作を妨げない。乾燥・湿潤路面ともにグリップ力は良好で、アスファルト・砂利・芝生などオールラウンドに対応。

かかと部:AHAR LO

耐摩耗性に優れた硬質ラバーを接地負荷が高いかかと部に配置。耐久性を重視した設計で、高走行距離でもソールの消耗を抑制する。

BLASTファミリー 使い分けガイド

アシックスのBLASTシリーズは4モデルで構成される。それぞれ異なる用途に最適化されており、正しい選択がトレーニングの質を決定づける。

モデル 主な用途 特徴 対象ランナー
ノヴァブラスト5 デイリートレーニング全般 高いコストパフォーマンス、幅広いペース対応 エントリー〜中級者
スーパーブラスト3 ★ デイリー・ロング走・閾値走 厚底×軽量、全トレーニング対応の万能性 中級〜上級者(重め含む)
ソニックブラスト インターバル・閾値ペース走 PEBAプレート搭載、推進力特化 スピード重視ランナー
メガブラスト 高強度トレーニング・レース FF TURBO SQUARE全層、最高反応性 78kg以下・中〜上級スピードランナー
ノヴァブラスト5
用途 デイリートレーニング全般、コスパ重視
対象 エントリー〜中級者
ソニックブラスト
用途 インターバル・閾値ペース走
対象 スピード重視ランナー
メガブラスト
用途 高強度トレーニング・レース
対象 78kg以下・中〜上級スピードランナー
良い点と気になる点
良い点
FF LEAPで初代の弾むような走行感が復活
ソール厚増加にもかかわらず10g軽量化
3モデル中、最高のクッション性と安定性
インソールを取り外して足病学用に交換可能
前足部のトランポリンポッドがさらに強化
FF BLAST PLUSベースで高い耐久性に期待
気になる点
メガブラストに比べ効率性(エネルギーコスト)は劣る
前作(SB2)と同様、ヒールカップのロック機構(パスラー)が廃止
超高スタックによる初期の沈み込み感に慣れが必要
3分台ペースの高速走ではメガブラストの方が快感覚
総合評価
trophy

スーパーブラスト3は、3世代の中で議論の余地なく最高作だ。FF LEAPの採用によって前作が失った「軽やかな弾み感」が復活し、かつFF BLAST PLUSとのデュアル構造によってデイリートレーニングに必要な安定性も確保した。スーパートレーナーというカテゴリーの先駆者が、再び頂点に立った。

✓ こんなランナーに最適
  • 体重が重めで厚底の安定感が欲しいランナー
  • ジョグからロング走・閾値走まで1足で対応したい人
  • 初代スーパーブラストが好きだったランナー
  • 足病学用インソールを使いたいランナー
  • 高耐久性で長く使えるシューズを求める人
✗ 別のシューズを検討すべき人
  • キロ3分台で走るスピードランナー(→メガブラスト)
  • 超高スタックに不安を感じる安定志向ランナー
  • 初心者で費用対効果を重視する人(→ノヴァブラスト5)
SB3 vs メガブラスト、どちらを選ぶか? 体重が重め、またはデイリートレーニングを主眼に置くならスーパーブラスト3。78kg以下でキロ4分前後のペースを日常的に扱い、マラソンやレースでも使いたいなら、より反応性の高いメガブラストが向いている。
情報ソース Carlos Rojo氏による実走レビュー動画(スペイン語)をもとに、ASICS公式スペック・RunRepeat・Road Trail Run・Doctors of Runningなどの情報で補足・検証。
画像出典:本ページの製品画像はアシックスの公式プレスリリース素材を使用しています。画像の著作権はアシックスに帰属します。本記事はアシックスとは独立したレビュー記事であり、ブランドとは関係ありません。
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