アシックス スーパーブラスト3 レビュー|FF LEAP搭載で進化も「柔らかすぎ」?前作・メガブラストと徹底比較 👟⚡
アシックス スーパーブラスト3
徹底レビュー
FF LEAPフォーム搭載で前作比約10g軽量化・反発性15.2%向上。ソフトさを増した最新スーパートレーナーを、スーパーブラスト2・メガブラストと徹底比較する。
前作スーパーブラスト2から大幅に刷新されたスーパーブラスト3。変更の核心はフォームの入れ替えにあり、走行感を根本から変える4つのアップデートが施されている。
上層フォームをFF TURBO PLUSからFF LEAPに変更。アシックスのメタスピードシリーズでも採用される最軽量・最高反発フォームが、デイリートレーナーに初搭載。反発性は前作比約15.2%向上している。
FF LEAPの採用により、27cmで前作比約10g軽量化を達成。スーパーブラスト2の249gから239gへ。ロングランでの疲労軽減に寄与し、ペースアップ時の機敏な応答にも貢献している。
新フォームの柔らかさを制御するため、足の内側(メディアル側)にサポートピースを新設。FF LEAPによる過度な内側へのコラプスを防ぐ設計で、前作には存在しなかったパーツだ。
エンジニアードウーブンアッパーは引き続き採用しながら、部位ごとに異なる織り方と通気孔サイズを採用しフィット感を向上。アイレット(靴紐穴)の設計も刷新され、ミッドフット部のホールドが強化された。
| スペック | SUPERBLAST 3 2026年発売 |
SUPERBLAST 2 前作 |
MEGABLAST レーシー上位機 |
|---|---|---|---|
| ヒールスタック | 46.5mm | 45mm | 45mm |
| フォアスタック | 38.5mm | 37mm | 37mm |
| ヒールドロップ | 8mm | 8mm | 8mm |
| 重量(27cm) | 239g | 249g | 224g |
| ミッドソール上層 | FF LEAP | FF TURBO PLUS | FF TURBO²(全層) |
| ミッドソール下層 | FF BLAST PLUS | FF BLAST PLUS | 単層構造 |
| ライドキャラクター | ソフト・バウンシー | ミディアム・安定感 | ファーム・レーシー |
| 幅感 | スタンダード(広め) | スタンダード(広め) | やや狭め |
スーパーブラスト2を数年にわたってマラソントレーニングの主軸に据えてきたレビュアーにとって、スーパーブラスト3の進化は「ひとつ行き過ぎた」と感じるものだった。FF LEAPが生み出すクッション感は心地よく、約26km(16マイル)のゴールペース走も問題なくこなせた。しかし、イージーペースで走るとメディアル側(内側)ではなく、外側に体重が転がる感覚が生じた点を懸念している。
ペース別の体感スコア(レビュアー個人評価)
重要なのは、この「外側への転がり」はレビュアー個人の走り方と生体力学的な特性によるものであり、すべてのランナーに当てはまるわけではないという点だ。軽度の過回内傾向を持つレビュアーにとって、新フォームの柔らかさは問題を顕在化させた。中立的な走法のランナー、あるいは過去のスーパーブラスト2を「硬すぎる」と感じていたランナーには、このソフトな進化は明確に歓迎されるアップデートになるはずだ。
どちらを選ぶべきか。同じ8mmドロップ・高スタック設計を共有しながら、2つのモデルは明確に異なる個性を持つ。選択のカギは「どんな走り方で、どんな場面に使うか」にある。
FF LEAPによる柔らかくバウンシーなライド。幅広いペース帯でリラックスして走れる。スーパーブラスト2が硬く感じたランナー、またはソフトなロングランシューズを探しているランナーに。
FF TURBO²による引き締まったレーシーなライド。ペース走やゴールペースへのドロップダウンで真価を発揮。フィット感は狭め。しっかりした走り心地を好み、スーパーブラスト2のキャラクターに近いものを求めるランナーに。
FF TURBO PLUSを搭載し、高スタックでありながら軽量というそれまでのデイリートレーナーの常識を覆すシューズとして登場。マラソントレーニングからレースまで1足で対応できる汎用性が高く評価された。
FF TURBO PLUSを継続採用しながら細部を洗練。イージーペースでの安定感と、マラソンゴールペースへのドロップダウン時の高い反応性を両立し、多くのマラソンランナーのトレーニングシューズとして定着した。一方で「硬い」「音がうるさい」という批判的な声も一部に上がった。
FF TURBO²(エフエフターボスクエアード)を単層フルミッドソールに搭載し、BLASTラインアップ最軽量・最高応答性を実現。耐久性は500km超とも言われ、幅はやや狭め。スーパーブラスト2の「安定したファームライド」を好むランナーの自然な進化形として位置づけられている。
FF LEAPを採用し、ソフトさと弾みを前作から大きく引き上げた最新作。軽さと弾むような感覚を求めるランナーには理想的な進化だが、スーパーブラスト2のキャラクターを引き継ぐという観点では方向性が変わっている。メガブラストと合わせ、BLASTラインは明確に「ソフト系」と「ファーム系」の2極構成となった。
スーパーブラスト3は間違いなく優れたシューズだ。FF LEAPがもたらす軽さと弾みは心地よく、アウトソールの耐久性はシリーズ伝統の高水準を維持している。ただし、スーパーブラスト2に感じていた「安定感とペース応答力の同居」を求めるランナーには、ソフト方向への振れ幅が大きいと感じるかもしれない。スーパーブラスト2ファンの「次の一足」としては、スーパーブラスト3よりメガブラストの方がキャラクターとして近い。
- スーパーブラスト2を「硬すぎ・うるさすぎ」と感じていた
- ソフトでバウンシーなロングランシューズを探している
- 回内傾向がなく、ニュートラルな走り方をしている
- イージーランから日常トレーニングまで一足で快適にこなしたい
- メガブラストのフィット感(狭め)が合わないと感じる
- スーパーブラスト2のファームで安定したライドを気に入っていた
- ペース走やプログレッションランで積極的に使いたい
- 軽度でも回内傾向があり、ロング走でのスタビリティを重視する
- より速い応答感を求める → メガブラストを推奨