レビュー

HOKA Skyward X極厚クッションシューズ徹底レビュー

HOKA Skyward X

極厚クッションシューズ徹底レビュー

超厚スタック46.3mm PEBAフォーム搭載 長距離特化

このレビューでは、HOKA Skyward Xを中心に、極厚クッションを備えたランニングシューズの比較を行います。主に日常のランニングや長距離走に適したモデルとして、その特徴やパフォーマンスを詳しく検証します。最大限のクッション性を求めるランナーにとって、参考になる内容をお届けします。

モデル概要

HOKA Skyward Xは、極厚のミッドソールを特徴とするスーパートレーナーです。ヒールスタックが46.3mm、フォアフットが37.1mmと、平均を大幅に上回るクッションを提供します。これにより、長距離ランニングでの衝撃吸収が優れており、筋肉の疲労を軽減します。

ヒールスタック
46.3mm
フォアフット
37.1mm
重量
315g

ミッドソールはデュアルフォーム構造で、上層にPEBAフォーム、下層にスーパークリティカルEVAを採用。PEBAはエネルギーリターンを高め、ヘリカルカーボンプレートが安定性を強化します。ドロップは9.2mmで、ヒールストライカーに向いています。一方で、重量は315g (27cm / US9)と重めですが、耐久性が高く、安定した走りを支えます。

比較モデル:Adidas Adizero Prime X 2 Strung、HOKA Cielo X1、HOKA Transport Xを含む4モデルで徹底検証

パフォーマンス分析

Skyward Xのクッション性は抜群で、ヒールの衝撃吸収が136 SA、フォアフットが139 SAと平均を上回ります。これにより、32kmを超える長距離ランでも快適に走れます。エネルギーリターンはヒール66.2%、フォアフット68.5%と優れ、PEBA層が推進力を生み出します。

衝撃吸収

ヒール 136 SA
フォアフット 139 SA

エネルギーリターン

ヒール 66.2%
フォアフット 68.5%

ロッカー構造がスムーズなトランジションを促進し、H字型カーボンプレートが安定性を高めます。ただし、剛性が高く(曲げ剛性28.5N)、速いペースには不向きです。低温時でもミッドソールの柔軟性が1%しか低下しないため、四季を通じて安定します。

衝撃吸収の利点
最大スタックで筋肉保護
エネルギーリターン
PEBAが推進力を向上
ロッカー効果
スムーズな走り

フィットと快適性

Skyward Xのフィットはタイトで、トゥボックスの幅が92.1mm(最大部)と狭めです。大指部も69.1mmと平均以下ですが、高さは28.4mmと十分で、縦方向のスペースを確保します。平均的な足幅のランナーにはセキュアなフィットを提供しますが、ワイドフィットを求める場合は不向きです。

通気性評価

総合スコア
5/5
フラットニットアッパーで優れた換気性。夏のランニングに最適です。

アッパーはフラットニットで通気性が5/5と優秀。夏のランニングに適し、煙テストで優れた換気を確認しました。タンは9.5mmの厚みで快適ですが、ガセットなしのため調整が必要です。ヒールカウンターは内外二重で安定性が高く、アキレス腱への圧力を軽減するスワローテールデザインです。

トゥボックス幅
92.1mm
高さ
28.4mm
重量
315g

耐久性とグリップ

Skyward Xの耐久性は高く、トゥボックスが4/5、ヒールパディングが5/5、アウトソール摩耗が0.8mmと優秀です。アウトソール厚さ3.1mmで、ハイアブレーションフォーミュラがグリップを確保。ウェットグリップ0.47と平均的ですが、広い接地面積で安定します。

トゥボックス
4/5
ヒールパッド
5/5
アウトソール厚
3.1mm
摩耗テスト
0.8mm

Dremelテストで確認された耐久性は、グラベルロードや軽いトレイルにも対応。リフレクティブ要素なしですが、全体のビルドクオリティが高く、長期間使用可能です。インソールは4.2mmで取り外し可能、カスタム対応も容易です。

優れたアウトソールグリップ
TPUオーバーレイで保護強化
長期使用に最適

モデル比較テーブル

モデル クッション性 メリット デメリット
HOKA Skyward X 極厚
H:46.3mm F:37.1mm
優れた衝撃吸収、耐久性高、安定性抜群、エネルギーリターン良好 重い(315g)、狭いフィット、速いペース不向き
Adidas Adizero Prime X 2 バランス
H:45.7mm F:36.9mm
軽量(305g)、競技向き、剛性高 狭いフィット、耐久性標準
HOKA Cielo X1 ソフト
H:39.8mm F:30.3mm
軽量(249g)、レスポンシブ、フルPEBA 耐久性低め、狭いトゥボックス
HOKA Transport X バランス
H:40.2mm F:30.8mm
安定性高、日常使い向き、耐久性良好 重め(274g)、速さ不足

結論

HOKA Skyward Xは、最大クッションを求めるランナーにとって理想的な選択です。長距離トレーニングやリカバリーランでその真価を発揮し、耐久性と安定性が魅力。ただし、重さと狭いフィットがネックになる場合、軽量モデルのASICS Superblast 2やOn Cloudmonster Hyperを検討してください。

最終評価

あなたに合ったシューズで、快適なランニングライフを!極厚クッションの保護力と、長期耐久性を重視するなら、Skyward Xが最適解です。

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