レビュー

ナイキ ペガサス 42 スペック徹底解説|フルレングス エア ズーム復活と新ロッカー形状の全貌 👟⚡

ロードランニング · 2026
runner icon

ナイキ ペガサス 42
40年のレガシー、最高傑作へ

フルレングス 湾曲型エア ズーム ユニットが約7年ぶりに復活。新ロッカー形状と改良ラストを組み合わせ、デイリートレーナーの基準を塗り替える2026年の決定版。

37/27mm
スタック ハイト
10mm
ヒール・トゥ・ドロップ
約283g
重量(27cm)
+15%
エネルギーリターン向上
nike-pegasus-42-official-lifestyle-2026
© Nike / Nike Newsroom — 公式プレス素材
エア ズーム ユニットの変遷
athletic shoe

ペガサスのエア ズーム ユニット構成は、世代ごとに大きく変化してきた。ペガサス 42の「フルレングス 湾曲型」への回帰は、歴代モデルの課題を踏まえた上での意図的な進化だ。

1983年
初代ペガサス誕生

ナイキ初のミッドプライス デイリートレーナーとして登場。ヒールエアウェッジを内蔵し、あらゆるランナーに向けた万能シューズとしての地位を確立した。

ペガサス 35 / 36(2018〜2019年)
フルレングス エア ズーム ユニット時代

かかとからつま先まで1枚でカバーするフルレングス エア ズーム ユニットを搭載。滑らかな踵から爪先への重心移動を実現し、当時のペガサスで最も連続性のある接地感を提供していた。

ペガサス 37 / 38(2020〜2021年)
大型フォアフット専用ユニットへ移行

前足部のボールオブフット直下に大型エア ズーム ユニットを1基配置する構成へ変更。しかしミッドソール内のキャビティが足の敏感な箇所に位置し、エアのシフトやデフレによる不快感が問題視されることがあった。

ペガサス 39 / 40 / 41(2022〜2024年)
前足部+ヒール 小型2分割ユニット構成

前足部とヒールに小型エア ズーム ユニットを1基ずつ配置する2分割方式を採用。キャビティ問題は軽減されたものの、ヒールユニットのずれによる「分断感」を感じるランナーがいた。特に前足部ユニットは接地中にほとんど体感できないという声もあった。

ペガサス 42(2026年)
フルレングス 湾曲型エア ズーム ユニット 復活・進化

かかとからつま先までを1枚でカバーするフルレングス設計が約7年ぶりに復活。さらに足裏の自然なカーブに沿った「湾曲型(カーブド)」設計に進化し、ペガサス プレミアムで実証済みの技術がついに普及モデルへと下りてきた。

エネルギーリターン向上
+15%
ペガサス 41比でエネルギーリターンが15%向上(ナイキ計測)。フルレングス 湾曲型エア ズーム ユニットとリアクトX フォームの相乗効果が、ペガサス史上最大の反発性改善をもたらした。「安定した日課」から「走ることが楽しい」シューズへと進化を遂げた象徴的な数字だ。
ミッドソール構造:2つの革新
engineering wrench

ペガサス 42を他の世代から際立たせる変更点は、ミッドソール内部に集中している。外観は歴代モデルを踏襲しつつも、内部の工学的変革が従来にないライド感を生み出す。

フルレングス 湾曲型エア ズーム ユニット

前作の2分割から、かかとからつま先までを1枚でカバーするフルレングス設計へ刷新。足裏の自然なカーブに沿う湾曲設計により、エアが単位内を自然に移動し、滑らかな踵→爪先への重心移動を実現する。

特筆すべきは配置位置だ。ペガサス プレミアムではエア ズーム ユニットがミッドソール中間や底面近くに位置していたのに対し、ペガサス 42では「足裏直下」に配置。フォームの層を介さず、推進力とクッションを直接感じられる構造になっている。

4フット ロッカー形状の刷新

ペガサス 41の2アングル構成から、つま先部分に新たな第3のアングルを加えた3アングル構成へ変更。誇張型トゥスプリングによってつま先直下のクッション厚が3mm増加し、スタック ハイト全体を変えることなく実現している。

得られるロールオフ感は、近年主流の強制的な「前傾転倒感」ではなく、ペガサスらしい自然な接地感を維持しながら、より現代的でスムーズな爪先離地を実現している。東京マラソンEXPO 2026でウェアテストを経験したランナーたちも、この滑らかさを高く評価している。

スペック比較:ペガサス 41 vs ペガサス 42
スペック項目 ペガサス 41 ペガサス 42
スタック ハイト 37mm / 27mm 37mm / 27mm(同一)
ヒール・トゥ・ドロップ 10mm 10mm(同一)
重量(約・27cm) 約283g 約283g(同等)
エア ズーム ユニット 前足部+ヒール 2分割 フルレングス 湾曲型(1枚構成)
ロッカー形状 2アングル構成 3アングル(トゥスプリング追加)
前足部クッション厚 標準 +3mm スプリング構造
トゥボックス容積 やや窮屈 改良・ゆとりあり(ボメロ プラス相当)
ミッドソール フォーム リアクトX フォーム リアクトX フォーム(継続)
アウトソール ワッフル パターン 改良型ワッフル+フレックスグルーブ
エア ズーム ユニット
ペガサス 42 フルレングス 湾曲型
ペガサス 41 前足部+ヒール 2分割
ロッカー形状
ペガサス 42 3アングル(トゥスプリング追加)
ペガサス 41 2アングル構成
前足部クッション
ペガサス 42 +3mm スプリング構造
ペガサス 41 標準
トゥボックス
ペガサス 42 ゆとりあり(改良)
ペガサス 41 やや窮屈
スタック / ドロップ / 重量
ペガサス 42 37/27mm · 10mm · 約283g
ペガサス 41 37/27mm · 10mm · 約283g
nike-pegasus-42-official-product-2026
© Nike / Nike Newsroom — 公式プレス素材
フィット感と快適性:4つのアップデート

ペガサス 41で最も多く聞かれた批判は「前足部が窮屈すぎる」というものだった。ペガサス 42はその声に真剣に向き合い、ラストを全面的に見直している。東京マラソンEXPO 2026でのウェアテスターからの評価も、この改善を高く支持するものが多い。

1
改良型アナトミカル ラスト

前足部とトゥボックスに余裕を持たせた新しい足型(ラスト)を採用。ウェアテスト参加者からは「ボメロ プラスに近い感覚」という声が上がるほどの改善だという。

2
スプリング構造による+3mmクッション

つま先部分に革新的なスプリング構造を内蔵し、全体のスタック ハイトを変えることなくつま先直下のクッション材を3mm追加。ペガサス 41で課題だった「爪先が地面に近すぎる感覚」を解消する。

3
ミッドフット サポートシステム

新たなミッドフット サポートバンドが土踏まず周辺のホールドを強化。広くなったトゥボックスと安定したフィット感という、相反する要素を両立させている。

4
完全成形ソックライナー

足全体のシルエットに合わせて立体的に成形されたソックライナーが足底全体を包み込む。長距離走行時にも疲労を軽減し、シューズ内でのずれを抑制する設計だ。

評価:良い点・気になる点
良い点
フルレングス エア ズーム ユニットがペガサス36以来、約7年ぶりに復活
エネルギーリターンがペガサス41比15%向上(ナイキ計測)
トゥボックスが大幅改善、前足部の窮屈感を解消
つま先直下+3mmクッション追加(スタック ハイトは不変)
より現代的でスムーズなロールオフ感(過剰なロッカーではない)
リアクトX フォーム継続採用——実績ある耐久性と保護感
気になる点
重量は約283g(27cm)——スーパートレーナーと比較すると重い
ドロップは依然10mm——低ドロップ移行中のランナーには不向き
リアクトX フォームはZoomX等の超臨界発泡フォームほどの反発感はない
スタック ハイトは37/27mmのまま——ボリューム感を求めるならボメロ シリーズへ
総合評価:どんなランナーに向いているか

ペガサス 42は「派手な革命」ではなく「理想的な進化」だ。フルレングス エア ズーム ユニットの復活とトゥボックスの改善は、前作の具体的な弱点を的確に解消している。2026年のデイリートレーナー市場において、「安心感」と「走る楽しさ」の両立という点で、最も誠実な回答を提供するシューズの一つになりそうだ。

✓ こんなランナーに最適
  • デイリートレーナーとして信頼できる一足を求めるランナー
  • ペガサス 41のフィット感(前足部の窮屈さ)に不満があったランナー
  • スーパーフォームとの使い分けで「リセット感」を得たいランナー
  • ジョギングからテンポ走まで1足でこなしたい万能派
  • ランニング初心者からベテランまで、幅広い層に対応
✗ 他のシューズを検討すべき場合
  • PEBA系フォームのような強烈な反発感を求めるランナー
  • 8mm以下の低ドロップを好む、またはドロップ移行中のランナー
  • 軽量性を最優先するスピード志向のランナー
  • マックスクッション感を求めるなら——ボメロ シリーズが適している
編集部総評: ペガサスというブランドが持つ「変わらないからこそ信頼できる」哲学を守りながら、現代のランナーが求める課題に正直に応答した作品。2026年4月9日、ナイキ公式オンラインストアおよび一部店舗にて発売予定。
画像出典:本ページの製品画像はNike, Inc.の公式プレスリリース素材を使用しています。画像の著作権はNike, Inc.に帰属します。本記事はナイキとは独立したレビュー記事であり、ブランドとは関係ありません。掲載画像のURLはNike公式ニュースルーム(about.nike.com)から取得していますが、本制作環境からの直接検証が技術的な理由で実施できていません。ブラウザにて表示を確認の上ご利用ください。
0 0 votes
Article Rating
Subscribe
Notify of
guest

0 Comments
Oldest
Newest Most Voted
Inline Feedbacks
View all comments